桜の時期に食べる甘味は?【正座をしない茶道茶の実】
春になると食べたくなる「桜餅」
2月ぐらいから和菓子屋さんやコンビニ等で販売されますね
我が家は、桜餅を和菓子屋さんで買うことがおおいです
各お店のこだわりを感じながら食べるのですが
以前、よく買っていたお店があったのですが
ご主人が亡くなって、跡を継ぐ方もいなかったのか、廃業されました
もう十何年も前のことですが、桜餅をみると
あのお店の桜餅が思い出されます
この桜餅ですが、大きく分けて2種類あるのをご存じですか?
関東風の「長命寺」と関西風の「道明寺」
桜餅は、江戸時代に隅田川のほとりに建つ長命寺の門番をしていた
山本新六が、考案したものです
新六は、大量に落ちてくる桜の葉を見ながら利用できないか考え
塩漬けにして餡入りの餅を巻いて売り出したら大変な評判となって全国に広まりました
長命寺の門前で売っていたから関東では「長命寺」と呼ばれました
これに対して関西は、道明寺粉で作った生地で餡を包み、塩漬けの桜の葉を巻いたもの
大阪の尼寺が道明寺糒(ほしい)が作られていました
これはもち米を蒸して乾燥させたもので、水やお湯を注ぐだけで柔らかくなるので
保存食として重宝されていました
その糒(ほしい)を砕いたものが道明寺粉
互いにお寺の名前が付いていますが、
こちらは、原料が作られたお寺の名前にちなんで呼ばれています
今では関東関西問わず、両方が売られることが多くなっていますね
桜の葉を塩漬けにすることで、葉が発酵されて「クマリン」という芳香物質ができます
バニラの匂いに似た香りが、餅にほのかな香りを移して、あの桜餅独特の風味ができあがります
ちなみに葉を食べるか食べないのか迷うこともありますね
これは、お好みでいいと言われています
購入の際に、葉の食べ方について説明があれば、その通りにするのがいいですね
だってお店お勧めの食べ方ですから
桜餅と並んで「花見だんご」も外せないですね
お花見のときにだんごを食べるようになったのは、豊臣秀吉が大茶会を春に開いたとき
この茶会で日本中の甘未を集めて披露したことが由来だそうです
お花見をしながらお菓子を楽しむという風習が江戸庶民に受け入られ、日本中に浸透していきました
現代でも、お弁当ではなくスイーツを揃えてお花見してますよね
花見だんごは、赤・白・緑 の3色
なぜこの色なのでしょうか?
所説ありますが
「赤(ピンク)」― 桜を表し春の息吹を
「白」 ー 白酒(桃の節句に飲むお酒)を表し冬の名残を
「緑」 ― よもぎを表し夏の予兆を表現
ここで気づかれたでしょうか?
秋がないですよね~
これは「秋がない=飽きない」という意味が込められているとか
トンチが効いてますね
色だけでなく串にさす順番も決まってます
1番上が赤・2番目が白・3番目が緑です
赤い蕾がついたあとに、白い桜の花が咲き、散った後に緑の葉が成長する
桜が咲く順番を表しているそうです
色だけでなく串にさす順番までこだわっている日本人の感性ですね~
記事検索
NEW
-
query_builder 2025/04/18
-
茶室の小さな入り口「躙り口」【正座をしない茶道茶の実】
query_builder 2025/04/12 -
桜の時期に食べる甘味は?【正座をしない茶道茶の実】
query_builder 2025/04/02 -
お花見の起源は、桜では梅だった🌸【正座をしない茶道茶の実】
query_builder 2025/03/31 -
東洋占術から見た1月・2月・3月【正座をしない茶道茶の実】
query_builder 2025/03/17
CATEGORY
ARCHIVE
- 2025/043
- 2025/032
- 2025/022
- 2025/013
- 2024/122
- 2024/112
- 2024/102
- 2024/093
- 2024/082
- 2024/073
- 2024/063
- 2024/052
- 2024/044
- 2024/034
- 2024/023
- 2024/013
- 2023/122
- 2023/114
- 2023/103
- 2023/091
- 2023/052
- 2023/042
- 2023/033
- 2023/025
- 2023/012
- 2022/124
- 2022/114
- 2022/104
- 2022/092
- 2022/061
- 2022/051
- 2022/041
- 2022/031
- 2022/022
- 2022/012
- 2021/011
- 2020/041
- 2019/111
- 2019/101
- 2019/091
- 2019/021
- 2018/021
- 2017/102
- 2017/092
- 2017/083
- 2017/071
- 2017/061
- 2017/052
- 2017/011
- 2016/0822
- 2016/052
- 2016/022
- 2016/012