銘ってなに?【正座をしない茶道茶の実】
茶道のお稽古を始めた頃
先生から「そろそろ拝見のお稽古もしましょうね」と言われ
お点前の終盤でお客様より「お道具の拝見を」と声がかかり
それを合図に棗(もしくは茶入れと仕覆)と茶杓を
お客様の方に体を向けて道具を清めて拝見できるように出します
お客様が見終わって元のところに道具が返ってきたら
改めて道具についての問いかけがあります
その時に「なにかご銘でも・・・」と聞かれます
最初のころは、先生から言われるがまま答えていましたが、
年数が経るにつけて自分で考えて答えなければなりません…
これが結構悩むのですよ
ありきたりのものだと「ん~もう一練り」と言われることもしばしば・・・
薄茶用の銘・濃茶用の銘を考えて捻りだすのですが、
お稽古場に入る前に茶道手帳を見ながら
「今日の銘は、これとこれを使おう」と思いながら稽古場に入ります
お稽古で銘を言うのは「茶杓」です
お茶会に行くとたまに茶碗や棗・茶入にも銘がついていることがあります
銘とは、わかりやすくいえばニックネームのようなもの
その道具が手元にきたときの状況や作者など色々ありますが、
道具が高価なものだからとかではなく、自分の思いを込めた言葉をつけます
茶杓に銘をつけることが多いのは、
武野紹鴎の頃に竹の茶杓が登場し、茶会の度に自分で毎回新しく削るものでした
時代は戦国時代、生と死が近く、いつ敵味方になるかもわからない時代です
まさに一期一会を実感する時代だったから、
心を込めて茶杓を削り、自分の思いを込めた銘をつけたのかもしれません
今は、茶会の度ごとに茶杓を削るなんてことできませんが
お客様のことを思いながら銘をつけることはできます
だからお稽古の時に銘を考えることを練習するのですね
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