茶人のお正月とも言われる【炉開き】

query_builder 2022/10/27
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11月は、茶人にとっては「炉開き」となる大切な節目の月。


炉開きの日は 旧暦の10月の10日をいい、旧暦の10月は亥月といいます。

今の暦では11月。亥月の亥の日に茶室の炉を開き火を入れます。


「炉」って何?

って思ってますか?


炉とは、畳の一部分を切って穴をあけて囲炉裏のような感じにして釜を掛けます。

このような状態が11月~4月まで続き「冬の点前」となります。

よく写真や動画等で、畳の中に釜が入って湯気をだしている映像を見たことが

あるのではないでしょうか?


この画像をみたら季節は「冬」と思ってください。


ではなぜ「亥の月・亥の日」なのか・・・


亥(イノシシ)は、子だくさんで火を消します!

だから【火の用心】の意味もあるのです!


また、子だくさん=子孫繁栄という意味もあり

イノシシの子供「ウリ坊」に見立てた「亥の子餅」

炉開きのお菓子として出されたりします。






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他に炉開きのお菓子としては「善哉(ぜんざい)」です。


特に裏千家での炉開きには、善哉(ぜんざい)が出されます。


亥の月・亥の日で「陰の気」で満たされているので、

小豆が持つ「陽の気」を食べることにより陰陽の和合を図った

とも言われています。


茶席での善哉の出し方は、いろいろありますが、

基本中の基本である汁物系の善哉(ぜんざい)と

小さめのお餅かお団子を横一文字に並べて、

その上に餡子をのせた汁無し系の2パターンがあります。



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