バレンタインといえば恋!
もう直ぐバレンタイン!
恋愛は、いつの世でも変わらない感情ですよね~
恋愛で盛り上がっていた時代といえば、平安時代
和歌が盛んな時代でした
特に「百人一首」には、多くの恋歌が収められています
その百人一首をテーマにしたマンガの「ちはやぶる」が人気で
アニメ化・映画化されてもいます
「ちはやぶる」で主人公達に深く関わっていた和歌は
【瀬にはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ】
意味は、川の流れが速いので、岩にせき止められて
流れが別れても結局は合流するように
私とあなたも、いつか逢おうと思うのです
用は今別れても、数年後絶対逢おうね!と言ってます
この和歌は、私が学生時代夢中になっていた(年代が解ると思いますが…)
「はいからさんが通る」という少女マンガでも使われていて
この和歌だけは、みんな完璧に覚えていましたね~
恋歌の多い百人一首ですが
その中でも意味は同じなのに、表現が違う歌が二つ
まず一つ目
平兼(たいらのかね)盛(もり)が読んだ
【忍ぶれど 色にできけり 我が恋は 物や思ふと 人の問ふまで】
意味は、隠していたけれどついに顔色に出てしまった
私の恋心は、物思いをしているのではと
人が問うまでになってしまった…
本人は隠しているつもりでも、誰かが本人に確かめたくなって
恋のうわさが人から人へ広がっていく
それは、今も昔も変わらない…
うわさになった本人も戸惑ってしまいますね~
もう一つは
壬生(みぶの)忠(ただ)見(み)が読んだ
【恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか】
意味は、恋をしているという私の評判が早くも立ってしまった
人に知られないように思い始めたばかりだったのに…
はじまったばかりの秘めた恋が、いきなり人のうわさにのぼるなんて
恋が進行するには打撃になりますね~
兼盛は、自分の顔色に出たのがきっかけで
問いかけてきた人にも少し配慮が感じられるが
忠見は、自らの不覚を嘆くつらさがあり、知られたら最後
阻まれるのは必至と、つらい恋の行方が想像できます
この二つの歌は、「内裏歌合(だいりうたあわせ)」で最後に出された二作品
評価が、あまりにも拮抗してなかなか結果がでなかったとか
勝敗がきまったのは、天皇が「忍ぶれど…」とつぶやいたため
兼盛の勝ちとなったが
ほんとにそれでよいのかと疑問視されるほど
史上最も有名な組合せの歌です
ちなみに負けた忠見は
悲嘆にくれて物が食べられない病気になってしまい
死んでしまったと伝えられています
歌に負けたのがよっぽど悔しかったのでしょうね~
皆さんの好きな恋歌はどれでしょうか?
正座をしない 茶道茶の実
〒福岡県久留米市小頭町2-1 ライオンズマンション六ツ門第2 207
☎080-2706-3215
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